2008年6月30日

08/06/30

A110 Belrinetta

ベルリネッタの研究。土曜日に撮った写真を見ている。これらはどれも赤煉瓦広場へ入場する前の写真。オーナーの皆様にまずは感謝。

ちなみに、「僕のA110・1300VCは・・・」という風にフランスの人とやりとりしていたら、「それを言うなら、自分のベルリネッタは・・・、だろう?」と指摘されたことがある。つまりA110という車名・型式ではなく、通称・愛称で呼べということだったと理解したが、しかし、普通にフランスでベルリネッタといえばそれがアルピーヌA110を指すのかは定かではない。たしかベルリネッタとは、僕の持っている辞書にはないけど、たぶん2人乗りの車の形式を指すはずで、それでは愛称と言うよりは日本だったら「箱形」みたいなものだろうし、アルピーヌだけでなく他の車、例えばフェラーリにもベルリネッタはあったはず。。。言葉の意味を今度調べてみよう。 それはさておき、A110ベルリネッタはつくづく個体によって印象の違う車だ。先頭のは僕の1300VC72年製。つづいて67年の1300G、74年の1300VC。3台並ぶと67年のが微妙に締まった印象があるのがわかる。実際コクピット内に座らせてもらうとはうちのVCよりも全然タイトだった。機初期型独特の機械式メーター、すっぽりはまるバケットシート、何か古い戦闘機のコックピットをイメージしてしまった。
ノンレストア完全オリジナルの74年1300VC。フランス的ないい色だなあと思う。リアエンジンのカバー付け根の形状がウチのとはちょっと違う。空気が入るようにしてあるのだろうか?ドアはちょうどウチのサンクの様に取っ手無しで開閉ボタンの後期タイプ。内装のいろいろな仕上げの仕様は、内装オリジナル化を目指す僕にとってははとっても参考になる。

71年の1600GS。ワークスカー。 フロント以外の風防がアクリル製、センタータンク、デヴィルマフラー、随所に見られる軽量化の施された車体、等々。これを見ると、僕のは出生が同じでも父系が違うみたいな、ちょっとあまっちょろい感じがして、デカールなど貼っちゃあいけないような気がしてくる。
同じワークス系の1300G、小径のタイヤにモールが無いぬめっとした外観はある種現代的な気さえしてくる。
前がウチのVC。色の違い、ボディの違い、タイヤ・ホイールの違い、各所の納まりの違いが、全体的な印象を大きく変えるということがよく解る。
73年頃と思われる1300VC。これまた僕のとは印象が全然違うように思う。全体の形の印象が僕には1600に近いように見える。 なぜだろう?メッキのバンパーにゴールドのホイールが絶妙の雰囲気を醸し出している。僕のVCとボディーの納まりが微妙に違ったり、エンジンでは基本は同じでもキャブレターの向きが逆だったり、細かな違いをいろいろ発見して興味深かった。

最も生産が長く台数も多かったV85だけに、おなじVCを冠していてもいろいろな個体があるのだろう。 まあ、つまり、A110ベルリネッタにはいろいろあるというのが今朝の結論。と、そのくらいにしておかないと仕事がはじまらない。

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