2008年9月21日

08/09/20

おかやま
朝6時ののぞみで岡山へ出張。もともとは昨日の筈だったが台風で順延になった。台風開け朝、車窓から見える空は澄んでいる。今日は暑くなりそう。
うとうと寝ていたら既に大阪を越えていた。田んぼの稲穂が黄色くなってきてる。岡山に着いて工務店の人と待ち合わせ。車で瀬戸内の港まで行く。
港のある街。こちらの地方の伝統的な民家の外壁は「焼き杉」で葺かれている。文字通り杉の板を焼いて表面を炭化させて耐候性を持たせた伝統技法。指で触ると黒い炭がつく。焼き杉の黒、本瓦の黒がとても綺麗。
港の脇にある砂浜から見る瀬戸内海。見えているのは小豆島。今日は水面も穏やか。淡い水色がとても綺麗。ゆったりして仕事なんかまあいいかって思ってしまう。
島に着く。島に着くと更にゆったり。一日6便のみ。のんびりしていて、乗り遅れても、もうここでも過ごすのでも良いかと思ってしまう。
打ち合わせした会議室から見える瀬戸内海、小豆島。今日は風もあり涼しくてホントに良い日。
島はいわゆる限界集落である。過疎が進み世帯数も少なく高齢化していて、あちらこちらに廃屋がある。廃屋といっても昭和初期の民家が多くとても雰囲気のある建物が残っている。これらの廃屋をアートスペースにするのが今回のプロジェクト。
ドブにはカニが。ぐるっと街を回って施工上の要件・仮設の要件を打ち合わせした。街は1時間もあれば一回りできてしまう規模。古い家々の間をぬい細く見通しのできない路地、庭先に咲く花、歩いているだけでホントに楽しい。時間がゆっくり流れている気がする。

打ち合わせ終わり、再度船に乗って元来た港へ。風が気持ちいい。
岡山へ戻り、今回のプロジェクトの参考として民家の改修例を見せてもらう。車でちょっと山に入った所へ。何でもない畑、適当に咲く花、山の緑が綺麗。3棟ある民家のひとつ。これは元は家畜用の納屋だったらしい。柱が半間で立ち、短辺方向にしか梁が無い仮構がとても面白い構造。中塗りの土壁が綺麗。
土台の脇に生えていた草。かわいい。初めて見た。
小さい黄色い花があり、そのまわりの葉っぱのつけ根が花のように赤くなっている。なんていう名前なのだろう?
もうお彼岸か。道端には彼岸花が咲いていた。
暮れていく山里。車も通らず。聞こえるのは虫の声ばかり。東京戻りたくないなあ。って、もう戻ったけど。新幹線速っ。

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