2008年11月16日

08/11/06-6

歴史3
そして、A110-Berlinetta。初期型。エンジンはゴルディーニだった。たぶん1100。とんでもなく綺麗に輝くエメラルドグリーン。月並みですが・・・宝石のようだと思ってしまった。うわ!って思って上手く声が出なかった (大げさですが・・・)。
前面から。 初期型の2灯ランプは小さくて若干奥まっていて、フェンダーは少ししか張り出しておらず、全体が丸みを帯びていてすこし小さく見える。2灯タイプは、4灯もしくは6灯の威嚇する出で立ちとは違ってとても上品に見える。
4灯もしくは6灯を見慣れていて、更にそれを格好いいと思っている目で見ると、当然のように物足りないとも思うのだけれど、翻ってこの状態にがあって更に2灯付けるというのはなかなかできないなあと思った。
鉄ホイールにメッキカバーが素敵。サイドのモールは中期型のモールよりも後ろに長く、後輪を越えて水平ラインが強調されている。
エアインテイクは風防が無く、ボディに穿たれた穴に4本のモールが付くのみ。風防は、機械的というか実戦風というか、格好良いのだけれども、それが無いものラインがすっきりして綺麗。

更にちょっと後ろちょっと下から。アルミのオイルパンが見える。格好いい。リアのバンパーのオーバーライダーはメッキ。ナンバー灯は透明と赤の谷型の小さいあれが2つ。サイドも同じモノ。 ちなみにサイドのネームはアルピンのA+→だけ。
更に後ろから。風防が無いのでエアインテイクがフロントからリアへと流れるラインを邪魔していないのが良く判る。あの風防は実直的というか、空気をリアのラジエーターに送るために必要であるわけだけれども、フロントのドライビング・ライトの様に積極的に付けたかったのか、それとも苦肉の策だったのだろうか?ちょっと思った。リアのエンジンルームにルノーのエンブレムは無い。ちなみにフロントにもギザルノーの菱形は無かった。

インテリアは基本的に後のA110と同じようだけれども、アンペアメーターとかオイル圧メーターとかが右側に並んでいて、メーターのひさし(?)形状がその分ちょっと違う。そのほかスイッチの位置とかが微妙に違う。このクルマならウッドのステアリングも良い感じだなぁ。こういうメーター配置の最終形との違いは、ステアリングの先にメーター類の全てがよく見える最終型を思うと、開発にはいろいろな試行錯誤があるわけだが、その目的がはっきりしているのが解って、なんだか気持ちいい。
リアちょっと上から俯瞰。このリアウィンドウ周りのの充分にふくらんでサイドまでを含む三次曲面ガラスの造形が好き。後方の視野が良くって実用性に優れているところもすばらしいと思う。
初期型1100G。あまりに綺麗だったからか、これから始まる色々なA110のホントにピュアなオリジナルなんだって感じがした(既にGエンジンだけれども。)。ここからラリーカーへと発展していくわけだが、いまから見れば過渡期というとらえ方もできるこの初期型の完成度を見ると、デザインというのはその段階その段階で、しっかり明確に完成されていないとその後の発展はないのだよって言われた気がした。(続く)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この車「08/11/06-2」で、ちらっと登場して時から気になってました。
やはり、いいですね〜。色といい、形といい、好みのタイプですよ。midoriさんは、この車にも乗ったのですね。そのまま、乗って帰ってきてほしかったなぁ。
次回の部活はこれで!(笑)

midori さんのコメント...

ミノジーさま
そうなんです。あのとき見た中で、これが最も感動した車体です。美しくてジーンときてしまいました。すばらしい。
えー。これは今、海を渡っているところです。というのは冗談です。