2008年6月19日

08/06/19

夏時間
ホテルから見える風景はいわゆるパリの安宿的風景で、なぜか何となくほっとする。ちなみにこれは昨日午後10時の明るさ。英語に「まだ夜は若い」って表現があるけど、これはそういうことを言っているのかもしれないと、ふと思う。日本で夏時間を導入するなら3時間はずらさないと成り立たないのではないか?と心配したりする。
ホテルはネットで一番安かった部屋であるが案外良い。63号室。日本でいう7階の屋根裏部屋、エレベーターは6階までで、天井の半分は斜めだ。さっきのぞいた縦長窓が一つ。

昨日はへとへとで夕食に出る元気もなく寝てしまった。元来ねむりが浅い私はこっちに来ると更に眠りが浅くなり、日本ではほとんど見ない夢を見てしまう。今朝も変な夢を見た。初めは事務所のスタッフが出てくる仕事ネタだったが、途中から印象的な若い夫婦が出てくる。旦那は芸術家で、6ヶ月以上滞在したい・そこに住みたいと思うような場所にしか興味がないという。そういう場所で部屋を見つけて改修するのが彼の芸術らしいのである。僕はウチの奥さんと一緒に彼の部屋に招かれている。部屋は古い民家で、欧風の生活様式と文化が入り込んだ時期の特有の意匠を持った和洋折衷モダンの部屋である。柱は黒く磨かれて光っている。庭に面して縁側らしきスペースがあり、その縁側と居間(といっても畳部屋)を仕切る壁に不思議な植物を模した模様の木製の欄間がある。部屋は暗くて涼しく、強い日差しをうけた庭の木々の緑が窓から緑色の光線となって部屋に差し込んでいる。僕らはここでどうもこの若い芸術家風の男から車を買ったらしく、茶色くなった古い取説とか書類一式をもらっている。口ではなにも言わないが、彼の彼が愛した車との別れの寂しさが僕にはよくわかって、居たたまれないような気がしてきている。と、いうところで目が覚めてしまった。その車が何かをどうしても思い出せず、今日はそのことで頭がいっぱいの日になってしまいそうだ。。。

ホテルからは徒歩で仕事場へ。15分くらい。以前見かけた初期型サンクLeCarとの再会。嬉しい。バンパー付きのウインカーレンズは欠品でなくまだ何とか手にはいるので手に入れて欲しいと思う。


歩きながら旧車はいないかとキョロキョロ。縦サンク以外で僕の大好きなのは、シトロエンならGS、プジョーなら204、Rは4、8、8G、12、12G、16、16G。その辺はどこに行けば会えるのだろうか?パリのどこかの駐車場の奥にあるのかなあ?

僕の朝の定番は、この店でクロワッサンとパンオショコラを買って食べ歩きすること。ここのパンがすこぶる美味しい。カリカリの薄い外皮の中はバターがたっぷりでしっとり。毎朝幸せな気分になる。
8時30分仕事場に到着。仕事。仕事。

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