2008年6月21日

08/06/20-2

バイエルン地方 1

Munich行きのAF1422便はCDG空港の2Dから出発する。僕が最初にパリに来たときは、ドーナッツ型の第1ターミナルに到着してそのデザインにスゲー!思ったけれど、この何年かの間に空港は第2ターミナルA・B、C・D、F・E(事故のため現在半分が閉鎖中)、さらに今年(多分)エアバス380のために作られた2Eまで拡張されている。当然ながら空港の業務車両はほぼ全てルノー・プジョー・シトロエンのフランス車。エールフランスのベースカラーの白に全ての車がそろえられている。RS5も結構走っていたけれど、最近は見かけなくなって寂しいなあ。


定時に出発。TAXIして停機中、滑走路の脇に立つ2つ目の警告灯に気を取られる。カエルみたいでなんだか可愛いと思いません?


パリより南へ行く便は大体パリ上空を左に見ながら旋回するのだけれど、残念ながら今日は曇っていてパリは見えない。

しばらくすると第一層の雲を抜け、雲と雲の間を飛ぶ。僕はこの雲と雲の間の天候に左右されない層を窓から見ているのが好きだ。下に広がる雲にはホントにいろいろな形がある。温度とか気流とか天候とか種々のバランスによってできあがるのだと想像するのだけれど、結局のところ水蒸気の粒が、羊の群れ状になったり、薄い霞のような層状になったり、これほど多様な形になっているのを見ているのは楽しい。
機内食が出て朝食。パンの上にハムとゴートチーズとにんじん、ヨーグルト、パン、バター&ジャム。おなか空いていたので美味しく頂く。


フィリップ・スタルクのデザインしたプラスチック製のカラトリー。うまいなあー。と、毎回思う。湾曲した断面とすることで強度を持たせながら(多分)プラスチックの量を極限まで減らしている。またその湾曲がエレガントな印象を醸し出していてうまいと思う。若干ナイフは切りにくいけど。

途中逆側の窓からアルプスが見えてアルピーヌを思い出す。運転したいなあ。ワイディングロードを走ったら気持ちいいだろうなあ。
Munichに向かって高度を下げる。初めてのバイエルン地方。明らかに畑のパターンといい街の建物の形や屋根の色や並び方の違いを見てわくわくしてくる。

見るからにドイツ的な建物でフランスと違いに最初はギョッとする。目指しているものはわかるんだけれど、、とにかく部材が多い!
出口を出るとタクシーはメルセデスばかり!って当たり前か。レーンにはアイボリー色のタクシーがアンドリングしないで列を成して待っていて、タクシーを呼ぶと、おじさんがエンジンをかけないで太い腕で車を押して近づいてくるのを見ると、ああドイツに来たのだなあ思う。


今日はとある工場に向かう。工場が用意してくれていたタクシーで出発してアウトバーンでAUGSBURGへ。どうもアウトバーンに乗ると反射的にクラフトワークが頭に回ってしまいます。森をぬけ広い畑の中を走る。空が高くて気持ちいい。
訪問した工場はこんなところ。ガラス張りの明るくて素敵な工場。曰く、みんな健康になり効率も上がったとのこと。なるほど。

昼食は工場の人のアウディで食事へ。途中不思議な円形構造物に、あれはなに?と聞くと、冷戦時代にアメリカが作ったソ連の電波傍受用のアンテナだとか。はあー。すごいモノ作ってますねえ。

工場の人が地元の人しか行かないような伝統的なバイエルン・ビアガーデンに招待してくれる。入り口は奥まっていてはっきり言ってわからない。

大きな木々の下に芝生。並んだ緑のテーブル・ガーデンチエア。これはいいなあとため息。こういうのウチの近所にも欲しいよ。で、ドイツですから、もちろん地のビール。うまぁぁーい。たまらない。来て良かった!(仕事は?)
メニューを説明してもらうが、よくわからないのでおすすめを頼む。1皿目はこちらの名物のスープ。コンソメ風のクリアスープに、炙られた層状になったソーセージ状の肉が煮込まれている。コクがあるけどさっぱりしたスープに、層状のお肉が柔らかくほぐれるて、とにかくうまい。
メインはこれもこの土地の名物で、フィレ肉をスライスしてホワイトソースでキノコと共に煮込んだものにこの土地のパスタが付け合わされたものサラダ付き。ぷりぷりとした新鮮なフィレ肉にコクのあるホワイトソースがまとわりついて最高なコンビネーション。ソースと絡めるパスタもしっかりとした素材の味が効いて素晴らしい。確かな素材の手作り料理はいいなあ。
こういうのがバイエルン地方の典型的なビアガーデンだとのこと。ここも夕飯時とかそれこそ地元の人でいっぱいになるらしい。木漏れ日の下でバイエルン料理を満喫してとっても幸せな日。席に座って見上げたところ。(つづく)

0 件のコメント: