2009年2月9日

09/02/09-2

seto 2/2
前投稿の続き。隣の島へ。
いつもの島で用事を終え、その日はまた船で別の島へ。島から島へと船で渡る。それがこちらでは一般的なのだか、それはすごく素敵なことだ。いろいろご苦労もあるのだろうけど・・・羨ましい限り。
その日は美術館が地下にあることで有名なところで一泊した。島に渡るという行為は、意識的にも物理的にも日常から一線を画するということが出来るわけで、穏やかな気候や窓から見える穏やかな瀬戸内海の風景とも相まって、ここではそれがとても上手く機能していると思う。

一夜明けた日曜日、また船でいつもの島へ。早朝の船に驚いたのか水面から一斉に飛び立った海鵜の大群。縮んだり膨らんだりしながら船を伴走するように飛んでいる海鵜の大群に、声には出さないけどあーっと、しばし心を奪われた。
いつもの島に到着。小さく薄っぺらい島に廃墟と化した煙突の群れ。いつ見ても異様な光景。
僕の好きな多肉植物。まだまだ肌寒いけれども、暖かくなり始めているのか、冬から訪れるたびに徐々に活力がみなぎってきているように見える。
キンカン。カワイイ。ちょっと一つ失敬して、美味しくいただきました。
民家の解体が進み架構が明らかになったので、それの確認しに来たのだった。これは西洋的なトラスによる屋根架構。シンプルで合理的に見える。
これは江戸から明治初期に出来たであろう民家の屋根の架構。西洋風のと同じくらいの大きさの屋根であるわけだが、こちらはぐねぐねの梁が互い違い束で持ち上げられることで出来ている。複雑だけど、これが伝統的な架構であって、そこには当時の合理性があったのだろうな。
どちらも以前天井の隙間から見たものだったが、天井の上にはなんとも壮大で魅力的な空間が隠されていたことにちょっと興奮する。
ぐるぐると現場を見て回って一日終わって船を待つ。暮れていく瀬戸内海。綺麗だなあ。
船で本州に戻り、新幹線の駅に戻る途中で駐車場に停まるルノーキャトルを発見。ラッキー。

0 件のコメント: