2009年7月4日

09/07/03-2

夕飯
夕飯はまた蕎麦にした。でも今日はいつものところでなく、「ひやしすだち」が食べたくなったので、もうちょっと築地寄りの方で頂いた。いつ食べてもこの透き通った冷たいお汁は本当に素晴らしい・・・。と、考えたところで、そういえば昨日も麺だったと思い出す・・
これは昨日の夕飯。門仲のはるこうでしなそば。これもなかなかの一品である。
食べ終わって散歩をする。蕎麦屋の角から路地に入ってみる。。
仮囲いがしてあり、たぶん取り壊しが決まっているのだろう・・・なにやら曰くありげなビルの裏ファサードに興味を覚え、表通り・晴海通りにまわってみた・・・
華僑ビル・OVER SEAS CHINESE BLDGという。なんとも異国情緒溢れるビルとおもったら、そういうビルだったのか。残念ながらもう中には入ることはできないらしい。あとで調べてみると1929年の竣工とある。大恐慌の時か。そして80年後の現代の大恐慌の時に取り壊されるのか・・因果だな。
こんなタイルを使っている。FLライトみたいだ。時代的にもありえる。こういう東京の歴史をガツンと生で伝える建物は残しておいてしかるべきだと思うのだが。この近くの歌舞伎座も無くなるらしいし・・・。東京は一体どうなってるの?
ついでにこの辺りにある好きなビル。万年橋の南海東京ビル。黒い壁面に整然と並ぶ大きな窓。そのちょっと大きめで、でも、大きすぎないはめ殺し窓のプロポーションとその反復の具合と、面で設えられたそのディテールとが相まって、なんと言うこと無いのだけれど、全体としての建ち方がとても気になるビルなのである。また屋上に建つ塔屋の端正なプロポーションがこれまた素晴らしい。
その近くの昔の丹下さんの建物。ひとつの企業のビルでありながら、ほとんど市庁舎と言われても納得してしまいそう。そういう建物が持つ強い気概(とでもいうのか?)があるように思う。そいうことがあり得た時代があったのだよなと久しぶりに見て思う。ところで、キラキラとランダムに光る窓の灯りが面白いなあと思って近づくと、ちょっとくたびれた縦ブラインドの所為だった。

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