モントリオールの夜が開けた。ホテルの外に出てみる。気温はー20℃ですっごく寒いんだけれども、空は澄み渡っている。良かった良かった。路肩の根雪が凍っている。今日も気をつけて歩かなくては。
ホテルの手前にあるビルの上に建設中の躯体があった。冬期はやはり工事ができないのかな。コンクリートの躯体がコルビジュエみたいでやたら興味深く見えた。建物って建設中がときに一番綺麗でワクワクするんだよな。。と思ったりしながら見上げた。
目的地にむかいホテルを出る。街の教会前にある公園。
枝についた霜が凍っていて、朝日を浴びて綺麗に光っていた。
目的地は街の中央を通る河の中州にあるので、港までいって船で行けばいいかな。。と思って港まで来たのだけれども、河が完全に凍っていて、どう見ても船が運航している様には見えない。。。
方針を変えタクシーを拾う事にする。タクシーを探しながら河畔を歩いていると、目的の建物が遠くに見えた。おおおおお。こんな風に見えるんだ。いわゆる建物じゃあないみたい。それにしても綺麗だなあ。
ようやく着きました。67年の万国博覧会のアメリカ館。フラーの設計。これを見るためにわざわざ来たのだ。
中に入る。頭の中で作り出す遠近法ではうまく対応できないような空間。なんだがふわっと浮いているようなそんな気がしてくる。
来た理由を説明して上に登らせてもらった。細い構造がなにか曼荼羅の様だ。もっとごつごつしたのを想像していたのだけれども、圧倒的に細い。そして遠くに離れていくに従って線になって消えていくようなそんな印象をうける。
飾ってあった開館当時の写真。アポロ月面着陸の展示をしていたんだ。建設中の写真を見ると足場も無くしたから組上げたようだ。すごいな。アポロもそうだけれども、スパーコンピュータも無い時代に、よくこんな者を手計算で設計したよなあ。
この中州は万博公園になっていて、その日は雪祭りでにぎわっていた。たくさんの子供連れ。楽しそう。しかしこのドーム。すごいわ。感動しちゃったなあ。雪だったからというものある顔知れないけれども、雪の中にある消えるような球体の、建物ともなんともいえない姿があまりにも綺麗だった。。。さてと、午後に続きます。
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